匠のかけはしプロジェクト
日本の伝統工芸で新たな魅力ある商品づくりを
匠のかけはしプロジェクトとは・・・
日本には、伝統的に受け継がれてきた匠の技がたくさんあります。染物、ガラス、木工、紙、陶器、彫り物…そのどれもが卓越した技と職人の情熱で現代に継がれてきた至宝ばかりです。日本の伝統工芸品は海外の銘品たちと比べても、いささかも引けを取らない魅力にあふれた逸品ばかりで、現代ではむしろ海外での評価のほうが高いのかもしれません。
そんな日本の伝統工芸品の魅力を、より親しみやすい新しい形で商品化し日本国内市場にお届けすることを目的としたプロジェクトです。
匠のかけはしプロジェクトが手掛ける商品の詳細をご覧頂ければ幸いです。
日本の伝統工芸技術とは
日本の伝統工芸技術は、法律で定義された特殊技能です。
- 主に日常生活で使われる、使われてきたもの
- 主要な製造過程が手作りであること
- 伝統的に継承されてきた技術・技法によって製造されたもの
- 伝統的に継承された原材料を使用しているもの
- 一定の地域で製造され続けてきたもの
上記の5つの条件を満たし、経済産業省の認定を受けた工芸品を指します。
匠のかけはしプロジェクトでは、多くの伝統工芸師様(技術)とのプロジェクトで商品化に取り組んでいます。取り組み中、構想中の伝統工芸の一部をご紹介します。
東京手描友禅(とうきょうてがきゆうぜん)
東京手描友禅は、京友禅、加賀友禅と並ぶ3大友禅の1つです。江戸時代に京都の絵師「宮崎友禅斎」によって広められたと言われています。江戸時代に洗練された江戸庶民文化の友禅として発展し、江戸の粋を現代に伝えています。東京手描友禅は、型紙を用いずに下絵から色置き、仕上げまでの工程を1人の職人の手仕事によって染付けします。
手漉き和紙(てすきわし)
日本古来の和紙は、もともと漉き舟(すきふね)と呼ばれる大きな桶に原料繊維と水を入れ、簀桁(すけた)という道具を用いて職人の熟練した技術によって1枚1枚漉かれて作られていました。現在では木材パルプを原料した機械漉きの和紙が主流となっていますが、職人による手仕事で漉かれる和紙は伝統工芸品「手漉き和紙」として受け継がれています。手漉き和紙は、原料に楮という植物を使用しすることで繊維が長く高い強度を持ち、手漉きにより空気を多く含むため手触りに温かみや柔らかみを感じる和紙となります。
東京くみひも(とうきょうくみひも)
日本の「紐」は、世界でも類を見ない高度な技術が発達した文化です。組紐は、武具の需要と共に古来より盛んに用いられ、その技術を高めてきました。実用的でありながら、粋、ワビサビと評される言われる独特な色使いに特徴があります。
江戸指物(えどさしもの)
江戸文化の中で発達した江戸指物は、木目を生かしつつ、華奢に見えて堅牢であることが特徴です。釘などを一切使用せず木と木を巧みに組み上げる江戸指物は、狂いがなく永く使える木製品として職人の匠の技が生きる実用工芸品です。
江戸切子(えどきりこ)
江戸時代後期に加賀屋久兵衛が金剛砂を用いて工夫した切子技法が始まりとされています。硝子の表面を金盤や砥石でカットをする技法は、切溝で表現される光と影の反射効果を生み出し、多彩な文様の表現を昇華させました。江戸切子の神髄であり光の工芸品と評される所以です。
江戸からかみ(えどからかみ)
唐の国から伝来した紋唐紙が江戸の武家や町人の住居の襖や壁に用いられるようになり、江戸文化独自の版木が数百とも数千とも言われるほどに生み出され発達しました。木版摺り、捺染摺り、砂子蒔きなど、版木と共にその技術が受け継がれています。